ロボット開発に中小企業が挑む

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省人化や自動化のニーズ拡大で成長が見込まれるロボット産業に、中小企業やベンチャー企業が挑戦している

生産自動化技術を手掛けるスキューズは4月、人間の手の形状や動きを忠実に再現した産業用ロボットハンドの本格販売を始めた

風船状の人口筋肉に送り込む空気を調節することで、5本の指を閉じたり、開いたりする

質量500グラム以下ながら、ブドウやモモなどの果物、コロッケなどの総菜といったデリケートな食品を取り扱うのに向いており、農作物の収穫や弁当の盛り付けなど、人手に頼っている作業の効率化につながる

ロボットハンドや制御プラグラムなどがセットになった開発キットで価格は198万円(税別)

他に二足歩行可能な人型重機を開発しているのが、立命館大発ベンチャーの人機一体(草津市)

ロボットと操作機を通信で結んで制御する「マスタスレーブ」という技術を用い、人が操作するのを特徴にしている

上半身型ロボットの「MMSE Battroid(バトロイド) ver.1.0」は操作者とロボットの動きを双方向に作用させる制御技術を取り入れており、あたかも自分の首や腕を動かすようにロボット自在に操縦できる

今後は物流や土木建築、重工業、災害復興など幅広い用途で活躍させることを目指している

2018年5月2日(水) 京都新聞より引用